以前の宝石の処理は、この トリートメント の1種類だけでしたので、宝石の処理をすることを全て、トリートメント
と呼んでいましたが、現在のトリートメントの意味としては、エンハンスメントと違い、その宝石が元々持っている性質を
無視して、人工的に色等の見た目を 改変 してしまう人工的な加工処理のことを言います。
ですので、エンハンスメントのように、自然の天然石に近づける改良と違い、天然石とは、まず考えられない、
あり得ない処理 をすることをいい、効果が永遠には持ちにくい という問題がある処理です。
トリートメントされた宝石の鑑別書には ”天然○○○(処理石)” と表記され、
さらに ” 〜による〜の改変を認む ” とか ” 改変を目的とした〜を認む ” というようなコメントが記載されます。
又、ナチュラルカラーやエンハンスメントされた石と区別する為、
” トリーテッド○○○ ” と 宝石名の前に トリーテッド を付けて表現されることもあります。
トリートメントには、エンハンスメントと同じように加熱処理、含浸処理、充填処理も有りますが、
他にも 放射線照射、表面拡散、着色、コーティング(ペインティング。表面にチタンなどの金属を蒸着させて、
イリデッセンスを演出するなどの方法です。) 等があり、それらの中で一番多いのが、放射線照射 をした石です。
放射線照射をした宝石には、ブルートパーズやレッドトルマリン(ルベライト)などがあり、
他にも、最近カラーダイヤモンドなどによく見られるようになりました。
着色(染色を含む)と含浸処理は、トリートメントの中でかなり古くから行われて処理ものですが、
着色が今でもよく行われているもの中に翡翠 や アゲート(メノウ)類 があります。
そして含浸処理が当り前のように行われている石としては、ターコイズ が有名で、これは
含浸処理をしていても、していなくても、あまり値段は変わりませんが、エメラルドに関しては、注意が必要です。
熱を加えて、色を変えたり、より透明度を高めるためにする処理で、ほとんどの石の場合、エンハンスメント と区別
されるのが加熱処理ですが、ブルー・ジルコンと無色のホワイト・ジルコン ( ※ジルコンとは、
キュービックジルコニアのことです。 ) に限っては、退色や変色があることから、トリートメント と区別されます。
その他としては、少し変わっていますが、オパールの処理が有り、細かく言うと、
オーストラリアのアンダムーカという所で採れる、ホワイトオパールを砂糖水に浸けて、浸透した砂糖を
硫酸りゅうさん で炭化させて、ブラックオパールに変えるというものです。
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